映画と日々の徒然


by parrotfishY
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【潜水服は蝶の夢を見る】 Le scaphandre et le papillon

こんばんは。

冬だ! スノボだ!というわけで先週、初滑り行ってきました。
いや~今年の雪はいいですな!
雪景色おすそ分け。
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この翌日イチゴ狩りなんかにも行っちゃった。
おいしそうないちご、おすそわけ。
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そして本日の映画は、
実はちょっと苦手なフランス映画です。
おすぎさんが
「感動しなかった人が1万人以上いたら
私は映画評論家をやめますッ!」

ってCMしてるあの映画ですよ。

しかしこの「潜水服は蝶の夢を見る」ってタイトル、
素晴らしくないすか!?

-----あらすじ-----------------------------------
有名ファッション誌ELLEの編集長ジャン・ドーは、
息子とのドライブ中、脳梗塞に倒れる。
意識を取り戻したものの、彼が動かせるのは左目だけ。

d0149572_19483288.jpg

考える力や認識力には何の問題もないのに、
自分の意思を周りに伝えることができない。
こんな状態なら生きていても仕方ない、と
思いつめるジャン・ドーだったが、
言語療法士のアンリエットのおかげで、
希望を取り戻し、周りの人たちへの愛に目覚めていく。
------------------------------------------------

多くの場面がジャン・ドーの実際の目線で描かれています。
光がぼやけたり、登場人物がフレームアウトしたり、
特に彼が涙を浮かべるシーンでは、
その表現方法の美しさに感動いたしました。

意識が鮮明なのに、まばたきでしか意思疎通ができない、
locked-in syndrome(閉じ込め症候群)という状況。
頻繁に登場する、濁った海で潜水服に身を包んでいる画像。
それがどんなに恐ろしく、孤独なものかが、
観ている私たちにも実体験のように伝わってきます。

しかしですね、
ちょっとあり得ないほど順風満帆な人生が、
病によって全く別なものに変わるという設定ながら、
この映画のすごいところは、
悲壮感がほとんど漂ってないところだと
私は思いましたです。

アルファベットを看護師さんに読み上げてもらい、
まばたきで合図を送って、少しずつ文章にしていくという
気が遠くなるような忍耐を要する伝達方法に、
ジャン・ドーは、初めのうちこそ「もう死にたい」と
漏らしたりします。
でも、彼は気づくんですな。
眼だけではなく、記憶力と想像力は麻痺していない、
自分はちゃんと生きているじゃないか、と。

そして本を書こう!と決意するわけです。

きれいな療法士さんにときめいたり、
自分の妄想の果てしなさに苦笑したり、
決してユーモアを忘れない彼に、
泣かされるどころか、終始笑わされました。

外見はすっかり変わってしまったジャン・ドー。
でも、彼は彼であることに変わりはありません。
もとの彼がどんなにわずかしか残っていなくても、
会いに来てくれる愉快な友人、愛してくれる子供たち、
誇りに思ってくれるお父さん、
そして彼を取り囲む女性たちの、なんと美しいこと。

みんながそれぞれの方法で、思いを伝える姿を見て、
なんともいえない勇気が湧いてきました。
マジおすすめっす!
書いてたらもう一回観たくなってきましたよ★

ちなみに画面に酔いやすい方は、
後ろのほうの席で観たほうがいいかもな。
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by parrotfishY | 2008-02-13 19:40 | Movie-Drama