映画と日々の徒然


by parrotfishY
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【イントゥ・ザ・ワイルド】 Into the Wild

こんばんは。

これは久しぶりに呆然としちゃった作品です。

ショーン・ペンが監督した、
実話の映画化。
圧倒的な自然の美しさと迫力がとにかくすごい!

-----あらすじ-----------------------------------
Rather than love, than money, than faith,
than fame, than fairness, give me truth
愛よりも、金よりも、信念よりも、名声よりも、公平さよりも、
ただ真実を与えてくれ 
~Thoreau

23歳の若さで命を落とした、
あるバックパッカーの旅の軌跡。

裕福な家庭に育ち、大学も優秀な成績で卒業した
クリス(Emile Hirsch)は、
その後すぐに旅に出て、消息が途絶える。
旅先で様々な人に会い、
色々な仕事を経験したクリスを、
アラスカの荒野へ向かわせたのは何だったのか?
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私も20代でたくさん旅をしました。
一人旅をすると、なんだかとても解放されたし、
自由になれる気がしたのをよく覚えています。
一方、家族や友達、そして旅で出会う人々が、
自分を支えてくれているんだなぁと実感しました。

でも、クリスは徹底していました。
貯金を全て寄付し、車も乗り捨て、身分証なども破棄、
文字通り体一つで旅を続けます。

出会った人々みんなに愛され、
「養子にならないか」とさえ言われても、
彼は荒野を目指しました。

家族との連絡を絶って2年、
アラスカに消えてから4ヶ月後、
彼は餓死した姿で発見されますが、
傍らには「僕は幸せでした」と書かかれた手紙が
残っていたそうです。

正直、映画を見るまでは、
よくある無鉄砲な若者の哀しい物語だろうと
思っていたんです。
けれども、哀しいだけの旅人に、
こんな幸せな遺書を書く余裕があるでしょうか?

裕福だけれど空っぽで寂しい実家を飛び出し、
ひとりで自分の人生に向き合うためには、
彼は彼にしかわからない理由で、
荒野を目指さなければならなかったのでしょう。
決して、絶望して亡くなったのではないと思いたいです。

最近の大学生は、
「不便だから」「日本語が通じないから」という理由で、
海外旅行をしなくなっているそうですな。

でも、やっぱり古いことわざにあるように、
若い時の苦労は買ってでもしなくちゃ!
少しくらいの不便は、絶対に体験すべきです。

そうじゃないと、本当に大変な状況になったとき、
自分を頼れないじゃない。
社会は海外旅行よりも面倒くさいし、
過酷だよ。

クリスは若くて浅はかだったし、
いろんな人に迷惑をかけた上に死んじゃった。
この映画だって、決して彼の行動の全てを
賛美しているわけではありません。

でも、全ての選択肢を
周りにゆだねることをしなかった彼を、
私はとても尊敬します。

Happiness only real when shared.
幸せは、誰かと分かち合って初めて本物になる


亡くなる前にクリスが書き遺した言葉です。
ひとりでそれを実感した彼だからこそ、
すごく大切な言葉に思えますね。
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by ParrotfishY | 2009-06-16 21:42 | Movie-Drama